第48話

真夜中、ドアを強く叩く音で私は飛び起きた。誰かと尋ねる間もなく、ドアを開けたのはコンスタンス、マリーと知り合いだという年配の女中だった。

「王様が、彼は」彼女が言葉を終える前に、私はすぐさまベッドから飛び出し、彼女を追い抜いて階段を二段飛ばしで駆け上がり、彼の部屋へ向かった。恐怖が私を満たしていた。最悪の事態が頭をよぎる。襲われたの?毒を盛られたの?まさか彼は…?そこまで考えないよう自分に言い聞かせた。彼は無事。何も問題ないはず。

私は彼の扉を大きく開け放った。生きるのが耐えられなくなるような光景がないことを祈りながら。すでに大切な人を一人失っているのだから。

部屋を見渡すと、裸の上半身...