第262話

私たちは山頂に到達し、体が興奮で震えるのを感じた。ついに来たのだ。

もう隠すことはできない。「本当にここで合ってる?静かすぎるわ、誰もいないみたいだけど」

私はうなずいた。間違いなくここが正しい場所だ。彼から一歩前に踏み出した瞬間、見知らぬ言葉で詠唱する人々の姿と共に辺りが明るく照らし出された。

「遅いぞ」と、木の陰から低い唸り声が聞こえた。

「私は…」

「患者の状態がまた悪化した」。それを聞いた瞬間、胸の中で心臓が激しく鼓動するのを感じた。

「えっ!?たった二日遅れただけよ」と、魔女を見つめながら動揺した声で言った。

「彼女は...安定していない。前回あなたが台無しにして以来ず...