第220話

私は学院に戻ることを考えながら、興奮気味に服をバッグに詰め込んでいた。

「もうすぐ心地よい場所に戻れる。オリーとの問題を解決して、テストで優秀な成績を取って、トップの一人になるんだ」と自分に言い聞かせながら、学院に戻ったらやるべきことを頭の中でメモしていた。

なぜか、このパックに留まる考えは、学院へ戻ることほど魅力的に思えなかった。あそこでは、私は…ただの私でいられる。

注目を求めて必死になる人間でもなく、自分のメイトと一緒にいることが正しい選択なのかと絶えず考える必要もない。

「大丈夫?」エリックが部屋に入ってきて、後ろから私を抱きしめた。

「離して」と私は呟いた。前回彼が言ったこ...