第41話

アレクシアはドレスのファスナーを開けるのに苦労していた。

指でファスナーを操作しようとしても、上手くいかずにもどかしさで足を踏み鳴らした。

「このドレス大好きだけど、このファスナーがどうしても開かないなら、もう破いちゃうわ」彼女は身をよじりながら言った。

「ここは僕に手伝わせて」キャスピアンが落ち着いた声で言うと、アレクシアは諦めた子供のように腕を下ろした。

彼の力強い手がファスナーを繊細に扱った。彼女を束縛から解放すると、両手をメイトの肩に置いた。

ドレスは緩み、彼女は部屋の中央に立っていた。

優しく一方の肩にキスをし、もう一方の肩にも同じようにキスをして、キャスピアンは彼女の不...