第114話

アレクシアはパーラーに足を踏み入れると、頭を高く上げて入場した。すでに何人かの女性たちが到着し、部屋の中を行き来していた。

そこにいた者たちは、女王を迎えるために手を止めた。部屋の中央にある座席エリアを見つけると、アレクシアは腰を下ろした。

パティオへの扉は開け放たれ、カーテンが風に揺れていた。空気には少し冷たさがあったが、太陽の温もりが心地よい温度を保っていた。

部屋の端には、お菓子と紅茶が並べられたテーブルが設置されていた。待機している使用人たちは、客人たちに給仕する準備ができていた。

繊細なティーカップが女王の前に置かれ、別の使用人が温かい紅茶を注いだ。アレクシアがお菓子を選ぶと...