第120話

ダリアの視点

「何?」私は眉をひそめた。

「魔女がホラー映画を嫌うなんて。それってあなたの得意分野のはず...」彼の言葉は、私が全力で彼の胸を殴った時に途切れ、彼から小さな呻き声が漏れた。彼が痛がる様子を見て、私の唇に小さな笑みが浮かんだ。そして再び彼の胸に横たわった。彼がベストを着ているのは奇跡的だった。通常なら彼はシャツすら着たがらないのに。私だけかもしれないが、彼の引き締まった腕は今日さらにセクシーに見え、彼の肌の匂いはこれまで以上に魅惑的だった。私は深く息を吸い込み、彼の香りで感覚を満たしながら、唇を曲げた。*この瞬間が永遠に続けばいいのに。

でも残念ながらそれは終わり、今の私は...