第108話

ダリアの視点

「ダメダメダメダメダメ」ゾーイは私の手からピンクのドレスを引っ張り取った。「絶対にそれを着せないわよ」彼女はそれを部屋の反対側に投げた。今日はジェイソンと私が初めての本当のデートに行く日だった...メルボルンでのあれはまだ実際に付き合っていなかったから数えない。そしてゾーイはこの機会を逃さず、色の組み合わせについて私に講義するのだった。この色があの色と合わないとか、あの色がこの色と合わないとか。

「ほら...」彼女はクローゼットに向かい、私のドレスをいくつか脇によけた。「選ぶの手伝ってあげる」

「でもジー...彼はどこに行くのか教えてくれなかったのよ。カジュアルにすべきか正...