第102話

ダリアの視点

「一体まだここで何してるの?」私は眉を寄せて、リビングルームの向こう側で足を組んで座っているジェイソンを見つめた。私はポップコーンを食べ終わったボウルをキッチンに戻すために階下に降りてきたところだった。そのまま放っておけば虫や害虫を引き寄せかねないし、後で掃除しにくくなるような食べかすや油汚れが溜まるのも嫌だったからだ。それに映画に集中できなくなっていたというのもあった。

ジェイソンがリビングにいるのを見つけてからというもの、もう映画に集中できなくなってしまい、ただ画面を見つめるだけになっていたので、結局テレビを消すしかなかった。もう声が聞こえなくなっていたから、ジェイソンと...