第46話

私たちは沈黙のまま車を走らせていた。私はできるだけ彼との距離を取るため、体をドアに押し付けていた。矛盾した感情に揺れていた私は、一瞬彼の腕の中にいたいと思う一方で、彼の喉に手を巻き付けて絞めたいとも思っていた。

「いつまでそんな態度を取るつもりだ?」ダミアーノの低い声が沈黙を破り、彼を絞める方法を考えていた私の思考を中断させた。私は彼を無視し、窓の外の美しい緑の野原を眺め続けた。

「アルタイア」

「『アルタイア』なんて呼ばないで。あなたの愛人をそばに置いておいたあなたに、そんなことを聞く資格はないわ」私は顔をしかめて、ついに彼の方を見ながら言い放った。

「愛人?今度はそう呼ぶのか?」

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