第112話

アルタイア

世界が止まったような気がした。胸から飛び出しそうなほど激しく鼓動する心臓を抱えながら、私は彼を見つめていた。ダミアーノは片膝をついて、美しく微笑んでいた。私は、彼の瞳に映る限りない愛に見とれていた。

「君が僕の人生にどれだけ影響を与えたか、きっと想像もつかないだろう…君を見た瞬間、息をのんだ。君は僕を冷たい闇の底から救い出してくれた炎だ。君は僕の存在理由。君は僕の目を美しさで祝福し、瞳で僕を魅了した無垢な女性。君は僕の人生の美しい愛。アルタイア…僕と結婚してくれるか?」

目に涙が溢れた。あまりの驚きに何も言えず、今この瞬間に起きていることが信じられなかった。一瞬呼吸を...