第519話

彼女は困惑した表情で私を見つめていた。大切なことについて、罰せられない絶頂のことで嘘をついたことに。私は思わず笑みを浮かべてしまった。

「この野郎。あなたはそれを台無しにするところだったわ。あなたがそう言った時、まだ余韻が続いていたのに。完全に消えちゃったじゃない」

私は彼女を引き寄せてキスをした。「怒っている顔も美しいよ」

彼女はベッドから出て、ルームサービスのメニューを掴むと私に投げつけた。「何か注文して、ご主人様。私、お腹ペコペコよ。できれば高タンパクのものを」

「ベッドに戻っておいで。床を汚す前に、君の秘所をきれいに舐めてあげるよ」

「いいわ。でも次は絶頂の制限なしでもう一回...